ワシントン — バラク・オバマ大統領は来週、米国がイラクでの軍事作戦の正当性を確立しようとしている中、外国人戦闘員がイスラム国などのテロ組織に参加する流れを阻止するよう各国に求める国連決議を支持するよう各国首脳に要請する予定だ。ホワイトハウスは金曜日、シリアについても発表した。
年次国連総会では、潘基文国連事務総長が議長を務めるエボラ出血熱に関する会議でもオバマ大統領は講演する予定で、そこで各国と国連は西アフリカでの流行と闘うための新たな取り組みを発表する予定だ。オバマ大統領は今週、感染拡大に対処するため同地域に3000人の米軍人を派遣するよう命じ、米国は木曜日に他国が資金、装備、人員を提供し、さらにエボラ出血熱患者のための治療施設を建設することを約束することを期待している。
関連項目:
世界の指導者たちがニューヨークに集まる中、国際社会の議題のトップは、シリアとイラクの約3分の1を占領したISIS過激派による脅威だ。オバマ大統領はこのグループに対抗するための世界連合の結成に取り組んでいるが、西側諸国とアラブ世界の多くの指導者は米国主導の軍事活動に公に関与することに消極的である。
オバマ大統領の国家安全保障問題担当補佐官スーザン・ライス氏は、加盟国に自国民が過激派グループに参加するために戦闘地域に行くことを「防止し、抑止する」ことを義務付ける決議案が国連安全保障理事会で全会一致で承認されることを期待していると述べた。この決議は国連憲章第7章に該当し、軍事的に強制できることを意味する。
この決議案はイスラム国に対する米国の軍事行動を承認するものではないが、この取り組みには幅広い国際的な支持があるという大統領の主張を強化する可能性がある。ホワイトハウスは、米国の現行法に基づきシリア空爆を行う権限があると述べたが、国際法に基づく明確な法的正当性は示していない。
ライス氏はこの決議案について、「国際的な法体系と、この課題と闘う各国の義務という点で、ボールを下に移すことになるだろう」と述べた。
ニューヨーク滞在中のオバマ大統領は火曜日、来年パリで最終決定される世界気候協定への支持を高めることを目的とした気候変動に関する国連サミットに出席する。同氏はクリントン・グローバル・イニシアチブの年次総会で講演する際、世界中で市民社会を強化する必要性についても議論する予定だ。
オバマ大統領はまた、国連総会の傍ら、外国指導者との一連の二国間会談を計画している。