ロシア人はプーチン大統領のために「食べる量を減らす」だろうと政府高官が語る

ロシアのイーゴリ・シュバロフ副首相は金曜日、ダボスで開催された世界経済フォーラムで講演し、西側諸国に対しウラジーミル・プーチン大統領を打倒しようとしないように警告し、ロシア人はプーチン大統領の支援のために富を犠牲にする用意があると述べた。

ロシアはここ1年、エネルギー輸出価格の低迷と、5000人以上の命を奪ったウクライナ紛争におけるロシアの役割に対する西側制裁の影響で、景気後退に陥っている。一般のロシア人がクリミア併合のために支払わなければならない代償は高すぎるのではないかという疑問がロシア国内外で提起されている。

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政府内で最も裕福な人物の一人と考えられているシュバロフ氏は、プーチン大統領を追放しようとする西側諸国の試みは国家をさらに団結させるだけだと考えていると語った。

シュバロフ氏は「ロシア人は外国からの圧力を感じても、決して指導者を放棄しないだろう」と語った。 「決してありません。私たちはこの国でどんな困難があっても生き延びます。食べるものを減らし、電気の使用も減らします。」

シュバロフ氏のコメントは、ロシアのソーシャルメディア上で同情的な発言を引き起こし、その中にはシュバロフ氏のモスクワ、ロンドン、オーストリアの自宅の写真を投稿し、シュバロフ氏が述べた困難を副首相が経験する場所を例証する野党活動家もいた。

ダボスの同じパネルで、プーチン大統領の長年の盟友で元財務大臣のアレクセイ・クドリン氏は、現時点でのロシアの外交政策上の利益は、インフレ高進とロシア・ルーブルの暴落でロシアが支払う代償に見合うだけの価値があるとプーチン大統領が明らかに考えていると述べた。

2011年にクドリン氏が政権を辞任するまでクドリン氏と協力していたシュバロフ氏は、ロシアの外交政策を擁護したが、世界危機で約2年間打撃を受けた2008年と比べてロシアは「より長期の危機に陥っている」と警告した。

シュバロフ氏は、ロシアは改革と金融システム支援を通じて景気の落ち込みを和らげることに注力すべきだと述べた。同氏は「状況はさらに悪化するだろう。危機対策計画はハードランディングに適応することを目的とすべきだ」と述べた。